日時:令和元年9月24日(火)14:30~18:30
場所:ホテルグランテラス富山「瑞雲の間」

第50回フォーラム富山「創薬」が令和元年9月24日(火)に開催され、大学や製薬会社の研究者、医療関係者、富山県関係者など62名が参加した。コーディネーターは富山大学大学院医学薬学研究部の森 寿教授が務めた。

今回の研究会は「神経精神疾患の基礎研究から創薬研究」をテーマとして企画された。

特別講演として、横浜市立大学医学部より高橋琢哉生理学講座教授をお招きし、「シナプス可塑性の基礎研究を基盤とした診断治療薬の開発」と題したご講演をいただいた。
講演では、脳卒中などの脳障害に対する「リハビリテーション効果促進薬」につながる薬剤開発に向けた当該研究室での取り組み状況や未発表データなどの紹介があった。
神経精神疾患の診断治療につながる基礎研究に係る講師の知見などについて、学生も含めた会場の参加者と活発な質疑応答が行われた。

一般講演として、高崎健康福祉大学の福地 守准教授、富山大学の久米利明教授、新田淳美教授、石本哲也助教の4名の講師により、ゼブラフィッシュや遺伝子操作マウスなど多様なモデル実験動物を用いた抗神経精神疾患薬の開発を目指した最新の研究内容について紹介があった。

今回の参加者アンケートでは、「創薬展開を意識した神経科学の研究成果の話が大変興味深かった」「リハビリを促進する薬の開発など臨床との結びつきが分かりやすく非常に面白かった」「創薬に生物学的アプローチが重要であることを改めて感じた」などの回答があり、当フォーラムが提供した新しい話題が好評を博した。

また、富山県厚生部くすり政策課の初田正樹くすりコンソーシアム推進班長から、産学官連携による県内医薬品産業の更なる発展を目的として立ち上げられた「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造コンソーシアムについて、その概要、推進体制、実施事業などについて熱心に説明いただいた。
続いて、富山大学の細谷健一教授から、コンソーシアム実施事業として取り組んでいる医薬品の研究開発の推進状況について報告があった。

各講演要旨についてはタイトルをクリックしてください(PDFファイル)

テーマ『神経精神疾患の基礎研究から創薬展開』
コーディネーター:森 寿(富山大学大学院医学薬学研究部(医学)教授)

特別講演

講師:高橋 琢哉(横浜市立大学医学部生理学講座 教授) 座長:中辻 裕司(富山大学附属病院 教授)

一般講演

講師:久米 利明(富山大学大学院医学薬学研究部(薬学)教授) 座長:松田 恒平(富山大学大学院理工学研究部(理学)教授)

講師:福地 守(高崎健康福祉大学薬学部分子神経科学研究室 准教授) 座長:田渕 明子(富山大学大学院医学薬学研究部(薬学)准教授)

講師:石本 哲也(富山大学大学院医学薬学研究部(医学)助教) 座長:田端 俊英(富山大学大学院理工学研究部(工学)教授)

講師:新田 淳美(富山大学大学院医学薬学研究部(薬学)教授) 座長:森 寿(富山大学大学院医学薬学研究部(医学)教授)

1)富山県厚生部くすり政策課 初田 正樹くすりコンソーシアム推進班長 「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造コンソーシアムの取り組みについて

2)富山大学大学院医学薬学研究部(薬学) 細谷 健一教授 コンソーシアム実施事業(研究開発事業)の推進状況報告

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