日時:令和4年11月8日(木)14:00~18:10
会場:ホテルグランテラス富山(会場とオンラインでの同時開催)

 今回もコロナ禍の折、会場とオンラインのハイブリッド方式で開催し、会場には49名(講師・座長含む)、オンラインでは76名の計125名の参加があった。

 富山大学 細谷健一副学長(地域産業創生担当・附属図書館長)、学術研究部薬学・和漢系 教授、 大学院医薬理工学環長のコーディネートにより、「未来へ羽ばたく “くすりの富山” の医薬品開発研究」をテーマとして、特別講演では、名古屋大学 医学部附属病院 先端医療開発部 先端医療・臨床研究支援センター 特任教授、富山大学 学長特別補佐の天野 学氏に「医療イノベーションの創出をめざして -産学官連携による研究開発の推進における課題-」と題してご講演いただいた。

 研究報告①では富山大学、富山県立大学、県内企業と県との連携により、世界水準の医薬品の研究開発を鋭意進めている成果として「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造コンソーシアム事業の研究報告を行った。

 また研究報告②では,地域産業イノベーション創出フェローシップ事業に参画の大学院生が研究報告を行った。博士課程学生支援事業であるフェローシップ事業・SPRING事業は、「博士課程に進学すると生活の経済的見通しが立たない」、「博士課程修了後の就職が心配だ。」などの様々な理由から、修士課程から博士課程へと進学する率が減少傾向にある現状打破するため,国が、優秀な博士課程学生の処遇向上・経済的支援とキャリアパス支援を実施する大学への支援として、昨年、フェローシップ事業を立上げた。博士課程学生は、我が国の科学技術・イノベーションの一翼を担う重要な人材であり、本学は、地域産業のイノベーションにつながることを目的として、薬、マテリアル、情報・AIの三つの研究分野を掲げ、全国公私立大学47校の中の1校に選ばれた。齋藤学長をトップとし、北島理事をはじめとした執行部、そして、3分野長として、酒井薬学部長、會澤工学部長、渡邊都市デザイン学部長が加わった全学体制で取り組んでいる。約1年前、オンライン開催の第54回研究会において、各学生がビデオメッセージで自己紹介と抱負を語ったが、今回、研究内容の発表を行い、この1年間での大学院生の成長を見ていただいた。

 参加者アンケートでは、「天野先生のアカデミア創薬の意義について理解できた(大学教員)」「大学院生による研究報告は新しい試みで、継続するとともに企業からの報告も期待(個人)」、「「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造コンソーシアム事業について理解でき良い企画でした(大学教員)」「医師主導治験によりEBMを作り保険適用をひろげることができると知り、とても興味深かった(賛助会員の所属員)」「ミニタブレットの研究報告に興味を持った(賛助会員の所属員)」など、大きな反響があった。

各講演要旨についてはタイトル(緑字)をクリックしてください(PDFファイル)

テーマ『未来へ羽ばたく“くすりの富山”の医薬品開発研究』
コーディネーター:細谷 健一  富山大学副学長(地域産業創生担当・附属図書館長)
学術研究部薬学・和漢系 教授、 大学院医薬理工学環長

特別講演

講師:天野 学  名古屋大学 医学部附属病院 先端医療開発部 先端医療・臨床研究支援センター 特任教授 富山大学 学長特別補佐 座長:戸邉 一之  学術研究部医学系 教授、附属病院副病院長、臨床研究管理センター長、糖尿病センター長、栄養部長

研究報告①「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造コンソーシアム事業研究報告

報告者:日比 慎(富山県立大学 工学部 生物工学科 准教授)

報告者:仁井見 英樹(富山大学学術研究部医学系 臨床分子病態検査学講座 准教授)

報告者:長井 良憲(富山県立大学 工学部 医薬品工学科 教授)

報告者:中島 彰俊(富山大学学術研究部医学系 産科婦人科学講座 教授)

研究報告②「富山大学地域産業イノベーション創出フェローシップ事業に参画の大学院生による研究報告」

司会:佐藤 修コーディネーター

このページに関する照合・ご質問は下記にお問い合わせください。

フォーラム富山「創薬」事務局
富山大学医薬系事務部研究協力課

〒930-0194 富山市杉谷2630
TEL:076-434-7184
FAX:076-434-4656
E-mail:forum@adm.u-toyama.ac.jp