フォーラム富山「創薬」第61回研究会
会場:ボルファートとやま4階 珊瑚(さんご)の間


今回は、中川 嘉先生(富山大学 学術研究部 薬学・和漢系(和漢医薬学総合研究所)研究開発部門 複雑系解析分野
教授)をコーディネーターとし、『オルガネラ機能障害による疾患メカニズムと創薬』を題材として意見を交わした。特別講演では、小胞体ストレス応答の分子機構を解明し、その生理的意義や疾患との関連を明らかにしたことで知られている森
和俊先生(京都大学高等研究院 特別教授)、小胞体膜結合型転写因子を起点に、脂質代謝や生活習慣病に関する研究で多くの重要な発見をされている島野 仁先生(筑波大学 医学医療系 内分泌代謝・糖尿病内科
客員教授)にそれぞれご講演いただいた。
講演の部においては、細胞内オルガネラの機能解析を中心に、オルガネラ間の連携と疾患との関連性を解明する研究を進めておられる齋藤 敦先生(金沢大学 医薬保健研究域 医学系 先鋭科学融合研究分野
教授)よりご説明いただいた。最後は、今回のコーディネーターである中川 嘉先生からご講演いただいた。
講演後には、富山県から昨年令和6年5月15日に創刊された富山くすりコンソメールマガジン『KTT通信』の配信申込みへの協力の呼びかけがなされた。
参加者向けに任意で実施したアンケートにおいては、印象に残ったことについて、「森 和俊先生、島野
仁先生のような超一流の先生の話を聞けて素晴らしいです。一般講演のレベルも非常に高く、知的好奇心を満たすものであった。」「森先生のご講演は、とてもエキサイティングでした。証明しきるための研究・実験へのこだわり、情熱に感銘を受けました。齋藤先生のご講演は明快で、とてもわかりやすく、勉強になりました。」「普段は聞けない教授から、タンパク質や脂肪に関連する研究内容を聞けた。まだまだ知られていない効能(組み合わせ)があると感じさせられた。富山で作る薬には興味があり、可能性を感じた。」「今後の創薬はますます複雑化し、成功確率は低下することが予想される。この問題にどのように立ち向かうのかが、今後の課題と感じた。」「森先生のお話に感銘をうけました。UPR
がすでに創薬に繋がっていること、Hac1 とIre1
の発見秘話について興味深く拝聴しました。」「一年生での参加とのことでまだ学習していない知識が出て、正直多くのことは理解できませんでした。しかし、私の将来のことと関係のある学問のため今回のことをきっかけに勉学に慎もうと思っています。」など、様々な感想や意見が寄せられた。
プログラム
各講演要旨についてはタイトル(緑字)をクリックしてください(PDFファイル)

特別講演
座長/司会:(座長)齋藤 滋 会長(富山大学 学長)

講演者:森 和俊(京都大学 高等研究院 特別教授)

座長/司会:戸邉 一之(富山大学 学術研究部医学系 特別研究教授)

講演者:島野 仁(筑波大学 医学医療系内分泌代謝・糖尿病内科 客員教授)

講演
座長/司会:中川 嘉(富山大学 学術研究部 薬学・和漢系(和漢医薬学総合研究所)研究開発部門 複雑系解析分野 教授)

講演者:齋藤 敦(金沢大学 医薬保健研究域医学系 先鋭科学融合研究分野 教授)

講演者:中川 嘉(富山大学 学術研究部薬学・和漢系(和漢医薬学総合研究所)研究開発部門複雑系解析分野 教授)

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