フォーラム富山「創薬」第62回研究会
会場:ボルファートとやま4階 珊瑚(さんご)の間
今回は、土谷 智史先生(富山大学 学術研究部医学系(附属病院)呼吸器外科 教授)をコーディネーターとし、『創薬と大学発ベンチャー』を題材として意見を交わした。特別講演では、和田 猛先生(東京理科大学
薬学部生命創薬科学科 教授、東京理科大学 総合研究院
核酸医薬研究センター長)より、核酸医薬分子の新しい製造技術と、核酸医薬の安定化とデリバリーに有効な分子技術に加え、自身のバイオベンチャーの設立についてご講演いただいた。また、山本 佑樹先生(HiLung 株式会社
代表取締役CEO)からは、現役の呼吸器内科医として設立した大学発スタートアップでの企業とアカデミアの橋渡し、研究成果の実用化加速などについての取り組みや、COVID-19 及び SARS-CoV-2
に関するウイルス学的研究についてもご講演いただいた。
講演の部においては、樋上 賀一先生(東京理科大学 常務理事、薬学部生命創薬科学科 分子病理・代謝学研究室 教授)より、健康寿命に関する創薬ターゲットの探索という目的に向かう研究について、大上
光明先生(株式会社ニッポンジーン 取締役、企画開発部 部長)より、獲得した公募型研究資金を活用した成果と、製品化へ続く産学連携研究の苦悩について、それぞれご講演いただいたのち、今回のコーディネーターである土谷
智史先生から研究紹介をいただいた。
なお、終盤には、富山大学博士課程学生支援プロジェクト「SPRING 事業」より、同事業採択学生のインターンシップ実習を通し、実習学生と受入企業のそれぞれから発表があった。
参加者向けに実施したアンケートにおいては、印象に残ったことについて、「レベルの高い研究から社会実装されている流れについて色々な講演があり、大変勉強になりました。素晴らしい企画、内容だと思います。」「それぞれの先生の医薬品開発への熱意を感じました。基礎研究からバイオベンチャー創業、医薬品の開発にまで進められた和田先生には感銘を受けました。」「ベンチャー企業の立ち上げには、単に優れたアイデアだけでなく、それを実現するための人的ネットワークや協力体制の構築が不可欠であることがわかった。実際に起業を進めるには、資金調達、専門知識、法的支援、事業化の経験など、多様な分野の専門家との連携が必要であり、ネットワークの重要性を強く実感した。」「研究を社会実装する難しさ」「大学発ベンチャーの具体的なお話し」「SPRING事業の博士学生の発表が新鮮で良かった。」など、様々な感想や意見が寄せられた。
プログラム
各講演要旨についてはタイトル(緑字)をクリックしてください(PDFファイル)

特別講演
講演者:和田 猛(東京理科大学 薬学部生命創薬科学科 教授、東京理科大学 総合研究院 核酸医薬研究センター長)
講演者:山本 佑樹(HiLung 株式会社 代表取締役CEO)
講演
講演者:樋上 賀一(東京理科大学 常務理事、薬学部生命創薬科学科 分子病理・代謝学研究室 教授)
講演者:大上 光明(株式会社ニッポンジーン 取締役、企画開発部 部長)
研究紹介
講演者:土谷 智史(富山大学 学術研究部医学系(附属病院)呼吸器外科 教授)
学生と企業による発表
富山大学博士課程学生支援プロジェクト「SPRING 事業」による発表
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