部門長あいさつ

部門長あいさつ


地域医療・保健支援部門長 田村 須賀子

今期(2021年4月から2023年3月)、部門長を拝命しました。一言ご挨拶申し上げます。

地域医療・保健支援部門は、地域連携推進機構の一部門として平成20年度に設置された部門です。平成28年度からは①地域包括ケアシステム推進事業、②地域医療支援事業を新規に立ち上げ、地域の各種社会資源と連携した、地域医療や地域保健に関する調査研究、人材育成、情報発信に関する事業を行ってきました。地域包括ケアシステム推進も、地域医療支援も、都道府県・市町村各自治体の政策の一つです。本部門では、保健医療福祉政策の実施主体である地方自治体の役割機能を大学として支援しようとするものです。その意味で、行政機関、公的病院・訪問看護ステーション看護職などの人材育成に取り組んで参りました。本部門スタッフが直接住民や当事者・家族と関わり、地域・施設にモデル的に介入するというよりも、あくまでも医療保健福祉の実践者、政策立案者の皆様を支えるという立ち位置になります。
 超高齢社会・少子化がさらに進行する中、また個々人・家族・地域の課題も複合的で複雑化し、個別性・多様性に重きを置く支援の方法を検討する必要があります。さらに新型コロナ感染症により、これまでの生活様式を見直し、新たなコミュニティ(生活共同体)の再構築を検討していく必要があります。
 本部門の取り組みが、都道府県・市町村各自治体の政策としての保健医療福祉の提供システムの構築を支え、地域資源全体のつながりを強化し、利用者からみた一体的なケア提供の一助になり得ますよう、県内医療保健福祉職をはじめ関係機関の皆様、また県民の皆様におかれましては、是非、忌憚のないご意見をお寄せいただきたくお願い申し上げます。